双子妊娠の帝王切開後の入院体験談
双子を妊娠し、予定帝王切開で出産した後の入院生活は、私にとって特別な体験となりました。ここでは、その時の出来事や気持ちを振り返ります。
入院初日
出産から数時間後、私は病室に戻ってきました。手術中に導尿カテーテルがつながれていて、少し違和感がありました。産後は前もって希望を出して個室に移りました。個室は部屋代がかかりますが、最後のエコー検査の時に双子の体重が2500gを超えていたため、母子同室になると予想して個室を希望しました。結果的に、コロナ流行前だったので、旦那も宿泊して育児の勉強をしてもらえて、個室にして良かったと思います。
双子は2500gと2600gの女の子でした。2500gを超えていたので、母子同室で過ごせました。最初の数時間は、麻酔の影響で体が重く感じました。胸元から徐々に麻酔が取れてきた感覚がありましたが、この日はまだベッドから動けませんでした。それでも旦那と赤ちゃんと過ごす時間は幸せでした。
旦那が帰った後も体は動けませんでしたが、ナースコールを使って看護師さんに助けてもらいながら母子同室で過ごしました。3時間ごとの授乳の時間には、看護師さんが赤ちゃんをベッドまで連れてきてくれました。そのたびに赤ちゃんの可愛い笑顔に癒されました。
双子と3人きりになる時は、ベッドの上で頭を上げて、首を伸ばして双子を見ていました。頭の上の部分しか見れませんでしたが、それでも幸せな気分でした。この病院では赤ちゃんにベビーセンサーをつけて監視していたので安心でした。看護師さんからも「新生児はお腹が空きにくいから、寝てばかりだし一緒にいて大丈夫」と言われていたので安心していました。この日は産後ハイになっていたためなかなか眠れませんでした。元々痛みに強い性格なので、麻酔の効果が切れてきても耐えられましたが、夜には少し歩けるようになったので、双子を近くで観察できました。双子の一人が夜中に嘔吐したため、夜中の授乳後はナースステーションで見てもらいました。
1日目の過ごし方
翌日、看護師が病室に入り、身体の状態をチェックし始めました。食事も始まり、おかゆからのスタートでした。麻酔が切れ、痛みが増してきたものの、赤ちゃんたちと過ごすことを考えると気持ちが高まりました。まだ動くのが大変でしたが、看護師さんの付き添いで少しずつ体を起こす練習を始めました。トイレまでの歩行ができることを確認してもらい、導尿カテーテルを取ってもらうと、痛みが一つ減りました。
この日は、看護師が赤ちゃんを抱っこする方法を教えてくれました。初めての抱っこは不安でしたが、赤ちゃんの温もりを感じた瞬間、心が満たされました。赤ちゃんと目が合い、私の顔を見つめるその瞬間、母としての実感が湧いてきました。初日は授乳が難しかったですが、少しずつ赤ちゃんも吸えるようになってきました。同時授乳にも挑戦しましたが、一人が吸い終えた後にもう一人が吸い始めるなど難しかったです。
双子と3人しかいない時、赤ちゃんが泣くとおむつが気持ち悪いのだろうとわかっていても、初めてのおむつ替えは戸惑いました。ナースコールでおむつ替えを教えてもらい、一つ一つ赤ちゃんとの接し方を学びながら少しずつお母さんになっていく感覚がありました。夜には、赤ちゃんが泣く→おむつ替え→授乳の流れを一人でできて、一人で喜んでいました。
2日目と3日目
2日目になると、傷の痛みが少し和らいできましたが、動くたびに痛みが走りました。それでも双子が可愛くて、ナースステーションに預けることなくほぼずっと一緒にいました。授乳も難しかったですが、2日目の夜に初めてタイミングが合って授乳ができた時は嬉しかったです。赤ちゃんとの接し方は最初は上手くいかず焦ることもありましたが、看護師さんのサポートで少しずつ慣れていきました。
3日目には旦那が病院に宿泊して双子育児の勉強をしました。心強い助っ人が来てくれて、私の気持ちも和らぎました。しかし、この頃から急激に体調を崩し、寝込んでしまいました。頭痛がひどく、血圧も高くなり、血圧を下げる薬が処方されました。産後ですが、妊娠高血圧になっていたようです。この状態と赤ちゃんの体重増加が不十分だったため、ミルクの追加が決まりました。看護師さんと旦那に助けてもらいながら、どうにか一日を終えました。
4日目も体調は戻らず、授乳以外は旦那と看護師さんに任せていました。旦那が帰ると急に不安になったのを覚えています。今後の授乳方法について看護師さんと意見が対立し、体調不良も加わって病室で大泣きしました。他の看護師さんに間に入ってもらい、希望通りの話が進みましたが、産後はちょっとしたことで気が滅入ることを知りました。
退院準備
入院生活も5日目になると、退院の準備が始まりました。医師の診察を受け、体調は万全ではありませんでしたが、傷の状態は良好でした。赤ちゃんたちの健康も問題なく、退院できるという知らせを聞いた時、安堵感と共に新たな不安も込み上げてきました。これから育児が始まると思うと、期待と不安が入り混じりました。
退院の日
退院の日、病院のスタッフに感謝の気持ちを伝え、赤ちゃんたちと一緒に家に帰る準備をしました。退院日にはお揃いの洋服を準備していたので、着せるのが楽しみでした。旦那と双子と一緒に病院を後にし、夫と共に赤ちゃんを抱っこして帰りました。半年の間実家で過ごしました。実家に着くと、赤ちゃんたちのために用意された環境を見て、ほっと安心しました。
双子を妊娠中のお母さんたちへ
妊娠、出産、そして育児は大変なことがたくさんありますが、それ以上に素晴らしい瞬間が待っています。特に双子を育てるということは、一度に二倍の幸せと驚きがあることです。
帝王切開後の入院生活は、体力的に厳しい部分もありましたが、家族や看護師さんのサポートのおかげで乗り越えることができました。そして、赤ちゃんたちの存在が何よりの励みになりました。母親としての喜びや感動を感じることで、どんな困難も乗り越えられると実感しました。
現在、私も4歳の双子と0歳の男の子を育てています。毎日が新しい発見と挑戦の連続ですが、それが育児の醍醐味でもあります。皆さんも、自分自身を信じて、一歩ずつ進んでいってください。そして、何か困ったことや不安なことがあれば、周りの人に頼ることも大切です。あなたは一人ではありません。
これから出産を迎える方々が、少しでも安心して出産・育児に臨めるように、私の体験が参考になれば幸いです。頑張ってくださいね。あなたの赤ちゃんが、健康で元気に生まれてくることを心から祈っています。